十一月

ロンブー

ロンブー
スモモお姉ちゃんのお帰りを玄関で出迎えたうさ犬お兄ちゃんのほんまるは、 脱ぎ捨てられたロングブーツに興味津々、 ちょとだけ試す積もりで足を入れてみると、 残念、途中で閊えて底迄届かない… と思う間も無く、つんのめって前に…

重量挙げ

重量挙げ
小春日和が打ち続きお大根を漬け込むのに絶好の日和とて、 お婆ちゃんが毎年恒例の作業を開始せば、 手際良く水洗いして畑の土を落とし、 大樽に次々と塩と順に漬け込まれる蘿蔔の、 縁の際迄積み上がりたれば、 己とてお手伝いせず…

大猟

大猟
うさ犬の里の裏山の林の中をうさ犬弟のはなまるが パーカーのフードをいっぱいに膨らませ意気揚々と落ち葉の絨毯を踏み締めて歩く収穫の秋、 椎茸、舞茸、ナメコ、ブナハリタケの茸や、お芋に柿まで詰め込んで、 行く傍らのリス君は溢…

この道や

この道や
松尾芭蕉翁の句に「この道や行く人なしに秋の暮れ」があると聴いた数寄者のご隠居が、 うさ犬の里を包み込む秋に、頭巾を頭にちょいと戴き、着物に身を包み筒の袴を履いて、 頃日感ず冷冷たる寒気には和風のコートを羽織り、短冊に携帯…

ギターは泣いている

ギターは泣いている
11月29日は2001年にこの世を去った元ビートルズのメンバー、 ジョージ・ハリソンさんの祥月命日に、 ここうさ犬の里ではうさ犬ファミリーが彼を偲んでいるようです。 もう彼の新曲が聴けないのかと思うと河童仙人は神妙な面持…

散る紅葉

散る紅葉
今日はうさ犬兄弟はうさ犬の里の裏山の竹の柱に茅の屋根、 風が一吹きすれば吹き飛んでしまいそうな庵にお邪魔しているようです。 庵は墨衣のご老人の一人住まい、 誰が訪れたとて別段持て成すわけでもないけれど、 不思議に落着く其…

羽毛蒲団

羽毛蒲団
厳寒の北国から越冬の為罷り越した日の本の国とは云え、 それでもなかなかに暖かく過ごすと云う訳にはいかないもの、 とてもこれも生活の知恵か白鳥達の、首を竦め身を屈め互いに寄せ合わせれば、 知恵とて三人集まれば文殊が如く、数…

栞
なかなかに読書家のスモモお姉ちゃんは、 今日はお行儀悪く寝転がって何やら耽読中に、 突然の来客か、将又家人にお買い物を云い付けられたか、 お呼びが掛れば参じねばならぬとて、 読み止しの書物を閉じて戻れば続きを求むるに厄介…

夜長

夜長
釣瓶落としに秋の陽が落ちれば長い夜がやってきた今日の今夜、 身体は疲れているはずなのに妙に目が冴えて眠れないと、 スモモお姉ちゃんはこんな時の定番、羊を数え始めました。 角の後ろに丸まった羊達が青い草原を列を成して行進し…

冬支度

冬支度
うさ犬の里は裏山の林も近付く冬の足音に見渡せば木の葉は落ちて、 衰える陽光を補うように落ちる面積を増やした木漏れ日は褐色の絨毯を幾層にも成した足元を照らします。 隙間の増えた林を吹きぬける風も冷冷と、ゆっくり忍び寄る冬が…