四月

桜餅

桜餅
満開の桜の樹の下でうさ犬お兄ちゃんのほんまるとウパンダがお餅を搗いている様です。 ほんまるが杵で餅搗きゃウパンダは合いの手で裏返し、 ぺったんぺったんと年末でもお正月でもあるまいに如何にも季節外れな連中かと思えば 次から…

桜前線北上中

桜前線北上中
僕が桜前線押し上げのお手伝いをいたしましょう! とばかりにうさ犬お兄ちゃんのほんまるが、桜の樹に手の籠の灰を巻いて北に向かっています。 するとあら不思議、花咲か爺さんじゃないけれど、 灰の降り掛けられた桜は見る見るうちに…

飛行練習

飛行練習
うさ犬弟のはなまるは未だお兄ちゃんのほんまるみたいにちゃんと飛べません。 お兄ちゃんみたいに大空を闊歩したくってしょうがないはなまるが 今日は飛ぶ練習に精を出していますけれど、 それを見ているほんまるは心配そうですね。 …

大シャボン玉

大シャボン玉
盥いっぱいの水にシャボンを泡立てるうさ犬お兄ちゃんのほんまるの 次の一挙止をタイミングを計りながら待ち構える弟のほんまる…。 大きなシャボン玉を拵えるのにお誂えのうさ犬ならではのあるものとは、その特徴的なうさ耳でした。 …

花より団子

花より団子
花より団子とて桜の花の間から覗けば、 花より団子とて周りの桜の花には目もくれず草団子を頬張る影二つを 花より団子とて見上げて羨ましげな影一つ。 気付いたならウパンダにお団子を御上げなさいな、ほんまる、はなまる。 ところで…

鞦韆

鞦韆
藤の木が美しい花を吊るす時期になりました。 おや、良く見れば吊るしているのは藤の花ばかりではないようです。 藤の花と一緒に枝から逆さになってぶら下がり、自らが鞦韆即ちブランコとなって 弟はなまるを乗せてあげているのはうさ…

苜蓿

苜蓿
何かあったのでしょうか、今日のスモモお姉ちゃんは 苜蓿の群生の内にて悲しげな顔をして、きっと四つ葉為るものを捜しているのでしょうが、 これもこれとて弱り目に祟り目、泣きっ面に蜂とでも云ったものか、 中々見つかってくれるも…

雲すずみ

雲すずみ
俳聖松尾芭蕉さんの詠んだ「雲雀より空にやすらう峠かな」を拝聴すれば あの大空のピーチクパーチクの雲雀より高い山の上で一休みってんですから 峠越えの苦労も偲ばれようというものの、 如何にも雲雀の鳴き声に癒されている感じもい…

ゆりかご

ゆりかご
春眠暁を覚えずとは良く云ったものでして、 うさ犬お兄ちゃんのほんまるは如何にも此の季節には眠くて堪りません。 別に寝床を捜して歩いている訳じゃないんですが あまりの具合の好さに鼻提灯を膨らましながら心地好く転寝するのでし…

玉乗り2

玉乗り2
春には蒲公英達が自らを変化した綿毛に次代を託す為、 一つ一つ大空へと旅立たせます。 親の願いを背負い旅立った綿毛の種子達は各々が 風の吹くまま気の向くままふわ~りふわりと己が桃源郷を求めます。 彼等の内の一種の風の任せる…