九月
大盛スパゲッティ

天高く何処までも何処までも伸びるスパゲッティは、 食いしん坊ほんまるの食欲の秋を満たすには充分なご様子。(2006/9/30) …と、思いきや何に気付いたる拍子か、慌てて滞空状態を崩すほんまるお兄ちゃんの下に目を遣れば、…
秋雨

秋も深まりつつある中、本日茸狩りと洒落込んだうさ犬ファミリーの、 うさ犬の里が裏山の勝手知ったる茸の山へ深く入り、 見回せば大猟の予感、今晩スモモ姉ちゃんに頼みての茸鍋パーティーならんと、 今にも垂涎すべし喜悦満面、いざ…
皿洗い

今日は敬老の日にて候得ば、うさ犬兄弟の周りを見回すを、 何しろ大化の改新産まれの河童仙人にて一番のお年寄りは彼の他あらねば、 うさ犬兄弟は肩ぐらい揉んであげなくっちゃと申し出で候処、 余は肩は凝らねば欲すは肩揉みならずと…
秋の便り

真っ青で正に抜けるような高い秋の空に北方より斜行に陣を広げて雁達が帰って来ました。 大空逍遥中のうさ犬お兄ちゃんほんまるも春にお別れの知己を見つけて大喜びでお出迎えです。 手を振るほんまるを微笑み行き過ぎる雁行陣の最後尾…
円月殺法

秋空の下、爽やかな風が通り抜けるようになりました。 過ごし易くはなれどもモモ之介の悪戯心は年中通して変わらず、 今日もも今日とて何を思いついたやら、うさ犬お兄ちゃんはほんまるの尻尾に何やら書き込んでいるようですけれど、 …
なしくずし

秋の香りも甘い瑞々しさに鼻先引っ掛けられればこそ、 目を瞑りても間違いなく山と詰まれる果実に辿り着け、 見るからに詰まれた梨は水分甘味たっぷりとして、 そこに山がある限り登るべしとて、攀じ登りたるはなまるの、 人は石垣に…
丁髷

庭には萩の花の咲く麗らかなお彼岸の一日、 縁側で大きなお皿に山盛りに用意のお萩に舌鼓を打つうさ犬ファミリーですけれど、 あらあら、あんまり美味しいのか夢中になって頬張るから、 はなまるもウパンダも口の周りは餡子だらけです…
お手玉

満月を掌に収めるや否や放り出せば美しき弧を描きて、 地球を巡り再び掌へとはなまるの妙技を披露す本日、 当挿話公開日2002年の9月21日は仲秋の名月なれば、 乾坤の出入りも激しく毎年に較べて目が回る月見なれど、 観月の方…
ライク・ア・ミッキー2

偶々残暑ぶり返し、凌ぎ難き暑さを感ずと云えども時は既に九月なれば、 海水浴にはちと遅く、機を失した感ありて、 人気の退き空いた海中に処暑にと潜りたるうさ犬お兄ちゃんがほんまるが、 ご自慢のうさ耳で海中背泳ぎにて悠々漫然た…
秋風索莫

吹くは爽涼たる秋風にのりて空中を逍遥するほんまるの、 そよそよ追い掛け来る道連れは、 向こうの透けて見える程己を削がれては 秋の食卓、嗅覚、香りの王様と呼ばれる程の威厳は無けれども、 身の軽くなるを幸い厨房から飛び出した…