うさ犬歳時記 八月

  • 煙幕 煙幕
    今日も今日とて何かやらかしたのか、はなまるがモモ之介に追いかけられ候得共、 必ずしもはなまる許りが悪いとも限らず、 又モモ之介の悪戯に引っ掛かっての意趣返しが上手く壷に嵌る逆襲と相成り、 モモ之介の逆恨みにて開戦の追いつ…
  • 虹のきれいな理由 虹のきれいな理由
    現れたれば忽ちに人の心を捉えたる、 虹の美しさの源は何処なるやと問われたればあれをご覧と指差す方に、 折りしもうさ犬お兄ちゃんほんまるが、 持参の雑巾捻り上げ、いざや行かんと拭き掃除、 四つん這いにて足を大きく蹴り上げ、…
  • ストロー ストロー
    別に急ぎの用で無し、呼び止められて、誘われ、 指差す先のソーダ水、かち割り氷もふんだんに、 炭酸の立ち上がる泡の勢いも盛んなる、青く澄んだ夏の空を冷やした如き鮮やかさ、 呼び止められたるはなまるの一目散に飛び付いて、 呼…
  • 真夏の決闘2 真夏の決闘2
    うさ犬の里の裏の森では評判を取る特別甘い蜜を持つ大木に輻輳する虫達に 一際大きなクワガタムシの覇権を握り、 湧き出る蜜は己の思うが儘よと他の虫撥ね退け蜜漁る傍若無人の振る舞いも、 下界から突如現れた大鍬形に今回の決闘はち…
  • 扇暍 扇暍
    扇暍とは暑熱に苦しむをあふぎさますと申しまして、 暍はあつさあたりを云うそうです。 淮南子人間訓に 「武王蔭扇暍人於樾下、擁而右扇之、而天下懐其徳」 とあり王様が木陰に暑気当りの者を小脇に抱えて扇いで、 その徳でもって天…