本webサイト「うさ犬ランド」ではシステムにWordPressを採用しています。WordPressではサイトスキンとしてデフォルトで幾つかのテーマが提供されていますが、此れを利用するにもアップデートが頻繁に施されますので、特に独自のカスタマイズを施す場合には思わぬ影響を受けてしまいます。但し此れを親テーマとして利用して、独自のカスタマイズは子テーマを設け、其方でシステムやレイアウトを自分好みに設定すれば回避可能です。其の為、WordPressの最新の機能を利用しつつ、独自性を発揮するには子テーマが運営に於ける定番となっています。
八年振りの記事投稿
本記事は八年振りの投稿となります。直前の投稿は西暦2016年でした。此の時、親テーマを最新の「Twenty Sixteen」に変更しており、其の前の親テーマは「Twenty Eleven」でした。今回は此れも最新のテーマ「Twenty Twenty-Four」に変更しています。
スマホアプリの運営にはホームページの用意が必須です。只今iPhone向けゲームアプリ「ゲッチュンポン」を開発中にて、公開に向け専用のページを用意する必要が有り、ページを公開するに当たっては、流石にシステムの古さが感じられるのは否めませんでした。其処で親テーマの変更を決定した顛末です。親テーマの変更自体は至極簡単です。ホームページ直下のディレクトリに配置する「style.css」をたった一行書き換えるだけです。
WordPressの親テーマ
親テーマの変更は最新のシステムを利用出来もしますが、最新のWordPressのお作法にも従わねばならない諸刃の剣です。多少の難儀は予想していましたが、扨たった一行書き換えてホームページにアップロードすると、本「うさ犬ランド」は完膚なき迠にレイアウトを崩され、構成は灰燼に帰し、ペンペン草の一本も生えないお粗末となったのでした。作業ログを閲すれば「ゲッチュンポン」を2024年2月4日に公開してから三日後の2024年2月7日のことでした。
其れから
WordPressのシン作法
「Twenty Twenty-Four」を親テーマとする子テーマに於いてはブロックエディターへの対応は必須にて、テンプレートなんぞは全て「HTML」化され、WordPressタグ<!– wp:*** –>は最終的に閲覧者のブラウザに至って漸くクライアント側のJavaScriptを以てレンダリングされますから、其れ以前、サーバー側で施すPHPの処理は排除される傾向で、此れが従来の手法に慣れた者には浦島太郎が如き感を抱かせしめる由縁です。
以前の姿を目論見つつ、成る可く新作法に則り、HTMLテンプレートにWordPressタグを置いていくにも引数が分かりませんから一々実験しつつ進めるに何とも焦ったくて仕方有りません。新システムの考え方には合理性を以て納得せしめられる部分も多いのですが、僅かな変更点など、ちょろちょろっとPHPで書いてしまいたいのも人情です。一般的では無い此の欲求は、WordPress運営の忌む所なのでしょう。
PHPで実現したページング
中にも最も困難を極めたのがカテゴリー記事を一覧するページの構築でした。WordPressお仕着せのテンプレート「archive.html」では、如何にも以前の姿の復旧が為し得難く、独自カスタマイズを実行するしかありませんでした。
此れにはブロックエディターの構成単位となるモジュールをReactにて新規作成する方法もありますが、PHPで構築してみたい少し挑戦的な欲求にも駆られ、此方の方針を取りましたから参照すべき資料もなく、作業は難航を極め
get_posts関数やWP_Queryオブジェクトを改めて調べ直して、如何なる変数をグローバル化すべきか検討しつつ、「Twenty Sixteen」当時の姿の思い出しては少しづつ作業を進めました。カテゴリーページは其のページの表示而已ならず、カテゴリー記事一覧が一ページに収まり切らない際のページングも考慮しなくてはなりません。アドレスは幸いWordPressの旧来の作法に則ったものですから、此のナンバリングを一覧の前後のページと整合性を取りつつ、何とか復旧と言える段階に達したのが、漸く昨日、2024年3月9日でした。
うさ犬ランドの今と此れから
此の本記事も未だ「Twenty Eleven」テーマの残り香のするスタイルを保ちつつ有る中に、WordPressの新システムの振り仮名とか日本語の事情なんぞトンじゃかないエディター「
斯うして今、親テーマを「Twenty Twenty-Four」としたうさ犬ランドは、最新のシステムを手に入れて、しかし古い酒を新しき酒瓶に盛るが如く、スタイルシートの更新を緩々と進めています。