四月

春眠

春眠
「春眠暁を覚えず」とて河馬の大欠伸も宜なるかな、 河馬なればこそ開いた大口は見る者が見れば水上の格好の宿り木にて 其処が何処でも眠くなるは生きとし生けるもの皆一緒なれば 「春眠開き口を覚えず」とてほんまるの転寝も宜なるか…

花吹雪

花吹雪
演出効果の効いた花吹雪が見事に舞い散る中、 弾けぬ三味線も知らぬが仏に相俟って 見返り美人よろしく和装を身に纏ったスモモ姉ちゃんが 芝居っ気たっぷりに誇り避けの羽織から顔を覗かせば至極満足とて気取っていられるのも、 一所…

凱旋門

凱旋門
鮮やかな弧を描いて大空をよぎるツバクロ君、 今年も帰って参りましたと許りのお披露目飛行。 半年振りに帰って来た燕君を出迎えるは勿論うさ犬兄弟です。 兄弟力を合わせての特別な誂えこそ嬉しけれ、 その粋なはからいに気付くや反…

お馬の稽古

お馬の稽古
端午の節句をひかえ、腹に丸金マークの腹巻、肩には鉞担いで 金太郎を気取ってお馬の稽古と颯爽とうさ犬お兄ちゃん ほんまるの跨ったのは熊ならぬ大熊猫? いぇいぇ、実はこれがうさ犬ランドの重要キャラクターの彼、 他ならぬウパン…

柏餅

柏餅
端午の節句に備えてせっせせっせと柏餅を拵えるスモモ姉ちゃん、 効率良く延べたお餅と柏の葉っぱと餡子を揃えて 包み続ける調子も上がった其の時に傍らで何やらけたたましい叫び声に、 吃驚して見遣れば脇で柏餅作り見物のはなまるが…

吹流し

吹流し
「江戸っ子は皐月の鯉の吹流し、口先許りではらわたぁ無し」なんてぇ 狂歌があったりしますが、素っ空缶の体中を五月の風が吹き抜けるようで、 なんとも爽やかな心持ちにさせてくれる云い回しです。 この歌に触発されたのやら、将又行…

日時計

日時計
うさ犬お兄ちゃんのほんまるが飛び疲れた時、 眼下に見下ろせる緑の絨毯の誘惑に勝てず着陸、 麗かな陽気にも誘われ思わず土手で居眠りの 春宵一刻値千金なればこれ以上無き贅沢するを、 春眠暁を覚えずとて、辺りも赤く染める夕焼け…

旅は道連れ

旅は道連れ
旅は道連れ世は情けと申しまして、 袖擦り合うも他生の縁とほんまると暫くご一緒したのは 誰あろう蒲公英の飛ばした綿毛でした。(2006/2/21)

アクセサリー

アクセサリー
本歳時記は作者が桜咲く季節が相応しかろうと思ったか、 うさ犬歳時記の第一作にてございます。 うさ犬お兄ちゃんのほんまるが逍遥するにヒラヒラと目の前に舞い散る花びらヒトヒラ、 上を見遣れば桜の樹が満開に、まるでやって来た春…