五月

背くらべ

背くらべ
菖蒲湯の焚き付けにでも使う積もりか、 うさ犬お兄ちゃんのほんまるが薪割りでお手伝いの心掛けは良いのですが、 慣れぬ事に手を出すんじゃぁ無いものです、 打ち込んだ薪に確り食い込んだ斧の刃が如何やっても抜けなくなってしまい、…

菖蒲湯

菖蒲湯
本日五月五日は端午の節句、子供の日にて、菖蒲湯の日でもあります。 今日のお風呂は特別なお風呂だよとスモモお姉ちゃんから聞かされ、 昼間から夜のお風呂を楽しみにしていたうさ犬お兄ちゃんほんまるには、 菖蒲のお風呂だからと当…

つばくらメート

つばくらメート
スモモお姉ちゃんが不思議がるのを尻目に燕尾服を着込むうさ犬お兄ちゃんのほんまるは 胸には臙脂色の蝶ネクタイをあしらい、急ぎ大空に飛び立ちました。 夏になったら鳴きながら必ず戻ってくるあのツバクロ達でさえ 何かを境にパッタ…

五月病

五月病
新年度を新たに迎える頃には希望に満ちていたって 早一月も経てばそこはそれ、中々思う通りには事が運ばないってことで 今年入学の新入生達だって、今年新卒の新社会人だって、 中には移動の時期に一人新環境に身を置いたおじさんだっ…

尊敬

尊敬
往来の激しい道路も渡り処が左右に遠く、 ええぃ儘よと隙を盗んで飛び出して、 半ば迄無事進出なったものの中央分離帯の上に進むもならず、退くもならずとて 急いだはずが心ならずも軟禁状態に陥れられることとは、 誰しも経験のある…

テースティング

テースティング
満たされたワイングラスを通して見えるのはうさ犬お兄ちゃんのほんまるの顔にて、 光線の塩梅で歪んで見えれば滑稽なれど本人は至って真剣なご様子、 持ち処は胴ではなくて柄の部分、引いて見れば縁から鼻を中に突っ込み香りを利いて、…

かくれんぼ

かくれんぼ
うさ犬お兄ちゃんのほんまるが樹齢800年はあろうかという古木乍、 尚も今年も咲き誇る藤の薄紫の棚作りの下にて散った花びらを拾っては耳につけ、又拾い耳につけ、 そうこうするうち、ほんまるの耳はまるで満開の藤の一房の様になり…

武者人形

武者人形
五月五日は男の子の節句にて 逞しく雄々しく育てよと願いを込め飾られる武者人形の 鍬形前立て兜鉢、錏眉庇吹き返し、大袖手甲に化粧板、 各部を締めつつ飾る見るも見事な威しに うさ犬弟のはなまるは道行くショーウインドウで目を奪…