うさ犬ランド

うさ犬は季節の神様のお使い

背くらべ

背くらべ1
背くらべ2
背くらべ3
背くらべ4

菖蒲湯の焚き付けにでも使う積もりか、
うさ犬お兄ちゃんのほんまるが薪割りでお手伝いの心掛けは良いのですが、
慣れぬ事に手を出すんじゃぁ無いものです、
打ち込んだ薪に確り食い込んだ斧の刃が如何やっても抜けなくなってしまい、
弓なり蝦反り全体重と全体力を振り絞って気合一番、思いっ切り引き抜けば、
勢い良く抜けた斧は反動で激しく回転し乍後方へ吹き飛び、
運悪く居合わせたうさ犬弟のはなまるに襲い掛かりました!

間一髪!!!

はなまるの頭を掠めた斧の切っ先ははなまるの背の柱に食い込んだのです。

自慢のうさ耳も咄嗟に横に広げて如何やら無事の様で、
あわや大惨事を免れ柱に刻まれた背ぃの丈、
震えの止まらぬはなまるはまるでゼンマイ仕掛けの玩具の様に斧の下から抜け出します。

危うく難を逃れたはなまるは、後にこう歌ったとか、歌わないとか…。

♪柱の傷は斧の傷、五月五日の背比べ、 粽お食べと兄さんの薪割りのお侘びも目に入らず♪

兎も角も良かった、良かった、無理は慎もうと心に誓ったほんまるでした。(2006/5/5)