積読1
積読2
積読3
積読4
積読5

読書の秋とて、今日は思いっきり本を読み耽ろうと
お気に入りの冊子を寝そべった己が周りに積み置いた、
スモモ姉ちゃんが開いた紙面に沈潜せし頭を擡げせしむは、
うさ犬お兄ちゃんほんまるのドタバトと、八釜敷く座敷を駆け回るは、
如何やら本を求めての所業にて、
扠も己を上回る読書欲、向上心よ、感心、感心と、思うスモモが居床に近付き、
お姉ちゃん、その周りに積んだ本もお貸し下さいなと懇願されれば、
感心越えて不審たれど、ほんまるの余りに焦燥に駆らる表情を見れば、
無下に拒むも憐れなりと了承すれば、
急ぎ抱えて駆け出す後を、追うて踏み出す縁側の外、
木の葉の散りつつある庭木の枝に、
行きは良い良い、帰りは怖いと許り、止まって震える子猫が不憫、
飛んで抱えて怯えさすよりは、己が力で窮地を抜けさしむに如くは無しとて、
見付けて直ぐに駆け出した機転のほんまるが小騒動、
子猫の為の此れが本当の積読にて、お粗末。(2006/10/12)