冬支度

冬支度1 冬支度2

うさ犬の里は裏山の林も近付く冬の足音に見渡せば木の葉は落ちて、 衰える陽光を補うように落ちる面積を増やした木漏れ日は褐色の絨毯を幾層にも成した足元を照らします。

隙間の増えた林を吹きぬける風も冷冷と、ゆっくり忍び寄る冬が本番を向かえる前に、 栗鼠君は厳しい季節を生き抜くために支度をしておかなくっちゃいけません。

事情を知ってスモモの家で甘えた暮らしをしているうさ犬兄弟は一頻感心して冬支度の協力を申し出ました。

はなまるが厚く積もった落ち葉を掻き分ければ団栗がたくさん顔を出し、 お兄ちゃんのほんまるは何処からか、ふんわり柔らかな麦藁を調達して来たようです。

寝床は暖かく設え、食料もたっぷり備えた狭いながらも楽しい我が家の木の洞に、 栗鼠君はうさ犬兄弟を招き入れ、すっかり冬支度の整った素敵な住まいに、 三人は端無くも気持ち好く寝入ってしまいましたとさ。(2006/10/25)

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