お疲れ様

お疲れ様

収穫の秋、豊かに実った稲穂を刈り入れれば、 土も露わな田圃にはぜ掛けられた稲が昔乍らの里の風景を供し、 稲穂の頭を垂れる頃より監視の目を決して怠ることのなかった案山子は、 やっとの事で務めを果たした安堵感、達成感を感じ、 と共に何やら無常の念を抱く抔、 取り留めの無いひと時を過ごす前に現れたるのはうさ犬兄弟にて、 お礼と慰労を合わせ、薄汚れた麦藁帽子をお兄ちゃんほんまるが優しく外し、 弟はなまるの頭に載せた盆に用意せしは、 正しく今年獲れた許りの新米を早速脱穀、 ふっくら炊いて梅干を握り込み海苔で包んだ握り飯に、お絞りと熱~いお茶にて、 人のお役に立てた手応えと広がる充実感に包まれ、 兄弟の振舞いを気持ち良くお受けする案山子殿でした。(2006/10/4)

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