薄紅葉

薄紅葉

厨房でお茶の用意をせしお婆ちゃんが 楽しみに茶の間に戻って来たのは到来物の広島名物銘菓『もみじ饅頭』にて、 甘~い餡入り菓子に茶の苦味が頭の中で溶け合って、今にも垂れん許りの涎をぐっと堪えて、 茶の間の敷居を跨いで見た光景こそ無残なれ、 破れ傘の骨が木の枝々となりて彩りを添えるは、 垂涎せしむる程お目当ての紅葉象るお饅頭、飾る子供達には見事な紅葉も誉められこそすれ、 山々より先にお茶の間を飾った薄紅葉に、憐れプチ夢破れたお婆ちゃんの目を剥き、 この後、切れたのは堪忍袋の緒か、将又動脈毛細血管か。(2006/10/5)

うさ犬兄弟の薄紅葉が元なる『もみじ饅頭』は、 如何やら座卓が上下に泣き別れたる菓子箱の、 もみじ饅頭は本舗なる『にしき堂』が出処にて本場の本家の物なれば、 お婆ちゃんのショックも思い遣られて御座候。(2006/10/22:にしき堂菓子箱、座卓追加)

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