七夕の本日、大空に横たわるミルキーウェイでは 織姫彦星の両名が年に一度の逢瀬を満喫している頃、
下界ではうさ犬ファミリーのうさ犬兄弟とモモ之介が美味しい笹餅を頬張っています。
食いしん坊の彼等のこと、甘くと頬っぺたの落ちそうな笹餅を目の前にして
その場に居ない人の分まで思い遣る余裕なんかありません。
スモモ姉ちゃんが気付いた時は既に遅し、
鱈腹満足気な彼等の前のお盆の上には一つのお餅も残っちゃいません。
さてどうしたものかとスモモ姉ちゃん困惑顔の処、
折悪しく表から帰って来て甘い匂いに釣られたかお盆に真直ぐ向かうウパンダに、
ハラハラしながら事の成り行きを見遣れば、お盆の前に一瞬竦んだかに見え…
たのはウパンダ喜びの余りの仁王立ち、
棄てるしか無いと思われた餅を包んでいた笹の葉を、
美味しそうに次から次へと口に放り込むウパンダの見るからの満面の笑みに、
ほっと一安心、胸を撫で下ろすスモモ姉ちゃんでした。(2006/6/23)