やどかり

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花冷えなんぞとも申します今頃、春とは云えまだ寒さの残るこの季節、 春の海縁りを散策と洒落込んだうさ犬兄弟が弟、はなまる君の気付けば 一緒に歩いていたはずのお兄ちゃん、ほんまるが見当たりません。 さてはこの寒さに一人家に引き返した優雅を解さぬお兄ちゃんの分まで僕は一人で低徊趣味を引き続きと 己が道を一歩歩み出した傍らのあれなる浜辺には異なる海亀の近づけば何処かで見た顔が嵌まり居り候… お兄ちゃん! 春の海辺の椿事、偖は突然変異か妖怪変化、 何とか海亀に化けさせられた我が愛する兄を助け出さねばならぬと力めども、 何を如何して良いやら皆目見当付かず立ち尽くすに気付いた海亀の頭が 剣の刺し込むが当たりし黒髭大脱出の如く勢い良く飛び出せば これはいつも通りの僕がお兄ちゃんほんまるにて候。 いくら寒いからって海亀さんの甲羅を借りて寒さ凌ぎなんて 僕にも勿論海亀さんにも迷惑だからもう止めてぇ、ほんまるお兄ちゃん。(2006/2/3) 幽霊の正体見たり枯れ尾花ならぬ化けヤドカリは亀殿の甲羅を借りしお兄ちゃん、 とて安心はなまると連れ立ち歩く兄のほんまるの彼岸過ぎ迄残る寒さに両の手を組み深く抱え込み、 「やどかりを漫ろまねたる余寒かな」と一句捻り出したとやら、 偶々傍に控える正真正銘ヤドカリ殿のはて傍迷惑なりと思いたるか惘れたるか、 ただ呆然と両者の退場を徐に見遣る視線の元の目の飛出たるは元々にて御座候。(2007/3/26:ヤドカリ追加、俳句追加)
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